今年からバナナに並んでチャレンジを始めた、無農薬での稲作。
ご近所の方や、すでに無農薬栽培に取り組んでおられる農家の方に色々と教えていただきながら、なんとかここまで来ることが出来ました。

長い間の大雨が続いた後は、連日40度近くまで気温が上がると言う、植物にとっても決して快適とは言えない気候が続く中、先日から稲の花が咲き始めました。

稲作に限らず、作物を育てる。しかも農薬に頼らずに育てて行くのは本当に困難の連続で、心が折れそうにもなるのですが、どなたにもお勧めすることの出来る、安全・安心なお米を目指して土・日も、お盆も関係なく田んぼに通っております。
勝負はここからです。実るだけではなく、ちゃんと「美味しいお米」に仕上げなくてはなりません。
一年目とはいえ、多くの方にご協力をしていただき育てて来たお米です。しっかりと最後まで気を抜かず育てて行きたいと思います。
無農薬栽培に興味のある方、実際に取り組んでおられる農家の方と、もっともっと情報交換等させていただけたら、と考えております。
田んぼは、ひかりバナナの岩田直売所すぐそばにありますので、是非、遊びに来ていただけたらと思います。宜しくお願い致します。
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以前も記事でご紹介させていただきましたが、森林の里ではバナナだけでなく「農の聖地」プロジェクトの一環として稲作にも取り組んでいます。
今日、たまたまインターネットでニュース記事を見ていて、こういうのを見かけました。

ホウネンエビって、「準絶滅危惧種」だったのですね・・・確かに、この辺りでもすっかり見かけなくなりました。
でも、今回農薬を使わずに稲作を始めて、水田にしたら

ホウネンエビがウヨウヨ・・・

卵をたくさん抱えてましたので、来年もきっと現れてくれると思います!
ホウネンエビ、の名前は「豊年」から来るといわれています。たくさん発生した年は豊作だ、と言い伝えられているのだとか。
一年目でいきなり上手く行くなんて甘く考えてはいませんが、納得の出来るような収穫を目指して頑張ります!
今回はちょっと、個人的な趣味といいますか、楽しみだった事について記事にさせていただきます。
私が小学生の頃、田んぼに水が貼られると毎日のように遊びに行って、小さなゲンゴロウやタイコウチ、ミズカマキリ等の水生昆虫を捕まえて飼育するのが大好きでした。
しかし、新しい便利な農薬が次々に開発され、いつしか水田にはオタマジャクシくらいしか居なくなってしまいました。
特に、お米の主な害虫であるウンカはカメムシ目であることから、カメムシ系の昆虫、タガメやタイコウチ、ミズカマキリはほとんど観なくなってしまいました。
しかし、八代地区の鶴の保護区では、無農薬での稲作に取り組まれており、私も何年か前にタガメを捕まえる事が出来ました。

今回、農の聖地プロジェクトの一環として、稲作を無農薬ではじめました。
近くに池もあり、そこでひっそりと生息してくれていたのでしょうか。あの懐かしい昆虫類が水田に戻ってきてくれていました!

小さなゲンゴロウの幼虫です。ヒメゲンゴロウか、ハイイロゲンゴロウあたりでしょうか。

子供の頃はウジャウジャいたのに、全然見かけなくなった「ホウネンエビ」もいます。水が綺麗な証拠です!

マツモムシの幼虫もいました。マツモムシはカメムシ目の昆虫ですので、これが居るということは大きなカメムシ目の昆虫が戻ってきてくれても生きていける、ということです!

居ました!コオイムシです!ちょこまか動きが早いので、撮影がすごく難しいです・・・。

甲羅干しをしている、ハイイロゲンゴロウの成虫も居ました。
もう、ほとんど見かけなくなった昆虫達が、初めての水田にこんなに戻ってきてくれているなんて、ちょっと感動してしまいました。
これから、無農薬で育てて行くのは、本当に大変なことだと思います。
それでも、私たちが食べるお米を、虫も生活できないような環境で育てて本当に安全なのでしょうか。確かに、専門家が「人には無害だ」としていますから、大丈夫なのかも知れませんが、個人的には水田は稲を、お米を育てるだけでなく、こういう小さな生き物達が命を育む場所でもあって欲しいと思います。
もちろん、稲作に悪影響のある昆虫達とは正々堂々と戦っていかなくてはいけません。
キレイ事を言っている、そんなに甘いものじゃ無い、という声があるのも理解しています。
やっぱりダメだった・・・と、失敗してしまうかも知れません。それでも来年も再来年も、無農薬に拘って行きたいと思います。
そこに拘る事に価値がある、と言うことを理解しくださる方と力を合わせていけたら良いな、と考えております。
バナナも2期目に入りました。この光市でぐんぐん育っているバナナも是非見学に来ていただけたらと思います!