前回、大豆からチーズを作るのに成功した、というお話をさせていただきました。
そのチーズを使用して、今度はチーズケーキを作ってみました。
製法は、通常のチーズケーキとほぼ同じです。

ふっくらと焼きあがったチーズケーキは、通常の動物性チーズを使用して作った物と比べても全く引けを取らない美味しさです。
豆乳は、やはり牛乳と比べると若干ですが青くささといいますか、「ああ、大豆から出来ているのだな」と感じる風味が残っていますが、このチーズケーキは、食べてみてこれが大豆から作られたと気づく人はまず居ないだろう、という仕上がりでした。
試食会での評判も上々で、「はやく製品化を!」という声もいただきました。

これは、アプリコットジャムでコーティングしたものですが、他にも様々なバリエーションを検討中です。
全て植物性の原料によるものですので、コレステロールフリーで低カロリーなチーズケーキです。
生産体制を整えて、一刻も早く多くの皆さまに味わっていただきたいと考えております。
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今日は、ちょっと変わったお話です。
約3年ほど前になるでしょうか。スーパーからバターが消えてしまう事態になりました。原因は原材料となる生乳の不足です。
生乳の輸入枠の拡大により、現在は落ち着いているように感じますが、世界的に考えても今後人口が増えて行く中で乳製品の安定供給が難しくなってくることは容易に想像ができます。
日本国内での事情を考えますと、まず牛を飼う酪農家自体の数が減ってきています。というのは、これまで酪農を担ってきた方の高齢化です。高齢化をきっかけに酪農を止める人が増えています。また穀物の国際価格が高騰したり、円安でエサの価格が上がって、経営が圧迫し止む無く廃業される、という農家も多いようです。
生乳の生産量は減り続けていますが、健康志向によりヨーグルトなどの乳製品の需要は増えています。ここをなんとかできないか。
そんな思いから始まった研究ですが、まず植物性タンパク質穀物(大豆、玄米、ココナツ等)から植物乳酸菌を用いてヨーグルトを作ってみました。

そして、そのヨーグルトからチーズを作ることに成功しました。

この植物性タンパク質チーズは動物性脂肪は一切含まれていません。よってコレステロール値はゼロです。更に動物性脂肪がゼロの為カロリーは極めて低いのです。また生産コストも牛乳等よりも10分の1で生産が可能と成ります。
生乳からチーズやヨーグルトを作るには、約3.300kgもの植物性タンパク質穀物を必要とします。また乳牛が飼料15kg食べて、ようやく1kgの搾乳が出来る事を考えますと、収穫する全ての穀物を家畜飼料にしても今後、乳製品の不足に拍車がかかっていくことは目に見えています。
乳牛に頼らず、大豆から乳製品に代わる物を作り出すことが出来れば、それを一気に解消することが可能です。
大豆は、国内でも栽培されていますが、この大豆を凍結解凍覚醒法により更に効率よく高い品質を保持しながら収穫できる物にします。
そして、この大豆から作れれた添加物や防腐剤の無い植物性ナチュラルチーズを普及させて行きたいと考えています。
田中節三氏のFBではずでに公開されていますが、次回はこの大豆から作られたチーズによる「チーズケーキ」をご紹介させていただこうと思います。
基本的に、ここ日本にはバナナの害虫はいません。南国の植物であるバナナを始め、凍結解凍覚醒方で日本の気候でも育つようになった植物の害虫はいないはず、だったのです。
が、数ある「害虫」と呼ばれる虫の中には「雑食」の者もいます。それが

この、「ヨトウムシ」です。ヨトウガという蛾の幼虫であるこのイモ虫は、他の蛾や蝶などの幼虫と異なり植物なら「何でも」食べてしまうのです。
今の所、バナナの葉を食害している様子は見受けられませんが、ハウスの中という、気温の変化の少ないヨトウムシにとっても居心地の良い環境の中で、バナナを食べ始めてしまう可能性は大いにあります。
このバナナを育てるにあたって、農薬は一切使用しませんのでヨトウムシが活動を始める夜間に、懐中電灯を持って一匹一匹駆除していきます。
実は、年末からこの作業に追われており、お正月も返上して駆除活動に明け暮れていました。ようやく、「ほぼ居なくなった」と言える状況になりましたが、ハウスの中は周りと完全に隔離されている訳ではありませんので、今後も戦って行かなくてはなりません。根気の要る作業ですが、安心して食べていただけるバナナを育てる為に頑張っていきます!
新年、あけましておめでとうございます。
このブログを見に来てくださった多くの方に、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
今年はいよいよバナナの収穫の年です。農園の方ではお正月も関係なく作業の方が進められていました。

年末〜年始は、本当に良いお天気が続き日中は作業をしていると汗ばむほどでしたが、その分放射冷却の影響で朝は氷点下まで気温が下がります。本来、このバナナは例え気温が氷点下になっても枯れることは無いのですが、成長を促す為にこの時期は暖房を使用します。

日中はこの日差しのおかげで、何もしなくても大丈夫。バナナは順調にすくすく育っています!

これから、花が咲きバナナが実るまで沢山の栄養が必要になりますので、「葉面散布」という方法で、葉っぱからも栄養を摂るように作業を進めていきます。
バナナに限らず、植物は養分を根から吸収するだけでなく,葉面からも吸収できます。これを葉面吸収といいます。
肥料成分を水溶液にして展着剤(界面活性剤)を加えて葉面に噴霧し,葉からも養分を補給させます。
本来あまり手のかからない「もんげーばなな」ですが、より早く、より美味しいバナナを実らせる為に必要な作業なのです。
科学的な立証は出来ていませんが、植物にも「感情」のような物があります。愛情をこめて、一本一本大切に育てて行きたいと思います。