スカッと晴れた良いお天気、という感じではないのですが、時折のぞくお日様。日光にあたるとポカポカした陽気が心地よい季節になってきました。

春らしい、といえば春らしいのですが、ちょっと空気が霞んでいます。
バナナを育てているハウスまでの道中、だいぶ緑色が増えてきました。

ずらっと並んだバナナハウス。去年までの光景が思い出せなくなってきました・・・

そろそろ、花が咲きました!という報告をしたいのですが、もう少し先のようです。
バナナは、葉っぱからも水分や栄養を吸収しますので、葉っぱの上からも水をかけてあげるのですが、ここまで育つと結構大変です。

私の身長が185cm、手を伸ばすと2mを超えてると思うのですが、それでもぜんぜん届かないくらいに育ちました。
草引きや、ヨトウムシの駆除といった地道な作業で日々追われていますが、鉢からの植え替えをしていた一時と比べると、だいぶ落ち着きました。
寒さだけでなく、色々な悪条件に強い凍結解凍覚醒法から産まれたバナナ。大丈夫とは解っていても、やはり初めての栽培ですので、色々な心配をしてしまいます。ここまで順調に育ってくれて少し「ホッ」としていますが、今後も気を抜かず、愛情たっぷりに育てていきたいと思います。
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立春も過ぎ、昼間はポカポカ暖かい日もあったのですが、ここにきてまた少し寒くなってきました。
あちこちでインフルエンザが流行しているという声を聞きながら、幸い農園のスタッフにはまだかかった者が居ないのは、このハウスの中の湿度の高さ、の恩恵でしょうか。

ヨトウムシとの戦いはまだまだ続いていますが、これだけの規模になると通常のお世話も大変です。

土の中に潜ったヨトウムシを探しながら、雑草の草引きも同時進行です。
バナナに良い条件は、当然他の植物の育成にも適しているので気をぬくとどんどん生えてきます。

堆肥も、時間が経つと凹んできますので足して行きます。
スタッフの熱心なお世話の甲斐もあって、順調に育っています。
成長の早い物は、そろそろ蕾も出てきそうな雰囲気です。
植物を育てるのは、大変な事です。が、作業の合間にちょっと腰を伸ばして全体を見渡すと、すくすく育ったバナナの木達が見渡せます。
これを見て、また「頑張ろう!」というやる気が湧いてきます!
2月に入り、寒い日が続いております。日中でも10度になるかならないかの曇ったような日は、改めてこの気候で「バナナが育つ」という事実に驚かされます。

全体を見ると、あまり変化は感じませんが隣に立つとその背丈の高さに「育った」事を実感させられます。

比較的、身長の高い方の私でも見上げるほどの大きさです。
順調に育ってくれてはいるのですが、年末から発生した「ヨトウムシ」がまだまだ完全には撲滅できておらず、その駆除作業に終われる日々が続いております。

本来ですと、越冬しているはずの成虫が、ハウスの中の気温のせいで活動してしまうのです。そして、産卵までも・・・

以前確認したはずの葉っぱにも、新たな卵が。この卵塊は、鱗毛に覆われていますので「ハスモンヨトウ」という種類のヨトウ蛾の物と思われます。これが孵化してしまいますと、小さな小さな見つけにくいヨトウムシが発生してしまいますので、そうなる前に駆除します。

もちろん、農薬の類は一切使いませんので手作業で駆除していきます。

そして、まだまだ見落としていたヨトウムシも。
実際には、大きく育ったバナナの葉っぱは硬く、食害されにくいのですが、これがバナナが実りだしてバナナの実に付いてしまうと、見た目も悪くなり品質に影響してしまいます。
花が咲き出す前には、ほぼ駆除しておきたいのですが、それこそ農薬でも使わない限り「完全な」駆除は困難だと思われます。
が、農薬は一切使用せず!毎日、コツコツと。戦い続けて行きます。
先日、テレビでチョコレートを食べることで風邪をひきにくくなる、とか、アーモンドチョコはお肌の美容に良い、とかやっていました。
「ああ、これでまたスーパーの『カカオ○○%』とかって売ってるチョコが無くなっていくのかなぁ」
なんて呑気に考えていたのですが、日本以外の国では今後10年でチョコレートの原材料である「カカオ」の不足が危ぶまれていると言われています。
地球温暖化に伴う干ばつや、カカオの木が罹る病気の拡大、また、カカオを栽培している農家がとうもろこしなど生産性の高い作物へと転換されること、そして、中国やインドでの需要の拡大などが主な原因です。
もともと、もんげーバナナの核となる技術の「凍結解凍覚醒法」は、今後起こるであろう食糧不足の解決策として生み出されたものです。

この技術を開発された田中節三氏は、すでにこのカカオ不足の解決に向かって動き始めておられました。
今は、テレビで「皮ごと食べられる!」とか「岡山で栽培されたバナナ!」等で注目を浴びていますが、近い将来、この凍結解凍覚醒法が本当の意味で注目され始める時がくると思います。
多くの農家の方に、凍結解凍覚醒法で生み出される植物を理解していただき、一人でも多くの栽培協力者が現れてくれることを願ってやみません。