だいぶ夏らしい気候になってきました。
ハウスの中は半袖でも暑いくらいですが、結構風の強い日もありますので、夏でもやはりハウス内で育てることは必須だな、と感じます。

一つの房にかなりの数のバナナが実ってますので、強風にあたると落ちてしまいそう・・・

同じ条件で育てても、花の咲く時期、実る時期が異なります。が、そのおかげで収穫や出荷作業をある程度の期間継続することが出来ます。

また、バナナは房の位置でその品質が違います。
房の上の方はご贈答用や、有名デパートで「高級品」として扱われる物になります。
下の方は、大きさが上の方ほどは大きくならず、ばらつきもあったりで、主に製菓用やジャム等の素材として使われます。
現在、このバナナを使用した新しいスイーツを考案中です。バナナを使った「こんなスイーツがあったら食べてみたい!」というご意見等、寄せていただけると大変ありがたいです。
日本でも育つバナナで、現在ここ光市の農場ではいわゆる「もんげーバナナ」のみ栽培していますが、他に、もっと大きくて、甘さがかなり控えめな品種もあります。それはバナナチップス等への加工に最適なもので、今後そういった品種のものも栽培していけたらと考えております。
光市初の「もんげーバナナ」。まもなく皆様の元へお届け出来そうです。
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日本の気候でも育つことが出来る「もんげーバナナ」。その核である凍結解答覚醒方について、以前お話させていただきました。
この技術の産みの親である田中節三氏の著書である「奇跡のバナナ」には、それ以外にも興味深い事がいくつも書かれてあります。

この時期、外で作業をしていますと悩まされるのが「蚊」なのですが、この蚊は、人間の「蚊がいる、やっつけてやろう」という脳波を察知して逃げていく、という内容の記事がありました。この記事を初めて読んだのが冬だったので試せなかったのですが、最近になってようやく試す事が出来ました。
確かに、蚊を捕まえようと体制を変えたりしなくても、こちらが「蚊の存在に気付いた」瞬間に視野から消えて行きます。これが、屋外で10匹以上に囲まれてしまうと、もうそんなことお構いなしに刺され放題になってしまうのですが・・・
私は、田中節三氏の言われる「脳波」もですが、人間の視線を察知するのかな?とも感じました。
ただ、蚊は「複眼」の持ち主ですから、人間の見えてる世界とはまったく見え方も違うはずです。やはり脳波、なのでしょうか。
どちらにしても、植物や昆虫は我々人間の常識では考えられないような能力を秘め持っています。
色々な事が解明されていくと、これまで「非常識」だったことが「常識」になることもあります。暖かい地方でしか育たないはずのバナナやマンゴーが、日本でも育つように。
そういう目線で自然界を見ていると、ちょっとワクワクしてきます。
半分までは行きませんが、ハウス内のあちらこちらの木にバナナが実ってきました。
輸入されている多くのバナナは、まだ緑色の若いうちに収穫し、木についていない状態で追熟させますので、そろそろ収穫時期、となるのですが、もんげーバナナはギリギリまで木についた生きた状態で熟成させますので、最初に実が付いた木のバナナも、まだ収穫には至ってません。

ですので、ぱっと見大きな変化は無いのですが、水やりや肥料、間引き等の作業をかなりデリケートに気を使ってあげないといけない、ちょっと大変な時期でもあります。

せっかく付いた実ですが、これもある程度間引いていかないとなりません。
もちろん、全ての工程が美味しいバナナを育てる為には重要な物なのですが、特にこの段階に入ると慎重に丁寧に行います。

少し西日が強すぎるので、グリーンカーテンを作ることにしました。
これは、凍結解凍覚醒方でもなんでもない、普通の品種の苦瓜です。この農園は日当たりもよく、土も肥えてますのでこちらもきっと美味しい実が付くと思います。
最初の収穫は来月の10日から・・・くらいになりそうです。暑くて暑くて、作業は大変ですが、美味しいバナナの為に頑張っております!