直売所がまだ塩田にあった頃からのお客様はご存知だと思いますが、一年中収穫されるバナナも、その季節ごとに少しずつ差があります。
3月頃から今まで販売していたバナナは、寒い時期に花が咲いて育ったバナナ達。サイズは小さめになるのですが、完熟状態まで持っていくと非常に甘く、独特のモチモチ感がありご好評をいただいておりました。
ただ、少し緑色が残ったような状態で食べると、甘さの乗り具合や風味が落ちるので「しっかりシュガースポットが出るまで追熟して」からお召し上がりいただくようお伝えしてきました。
しかし、6月も終わりに近づき、バナナの様子がまた少し変わってきました。

丸みを帯びた、ぽっちゃりとした形で、サイズも夏の間に育った物に近くなりつつあります。
また、上の写真のように少し緑色が残った状態でも、柔らかくて少し酸味が残り、「この状態の方が好みです」と言われるお客様もおられるバナナになってきました。
もちろん、ひかりバナナの特徴である糖度の高さとモッチリ感、そして皮ごと食べて頂く時の皮の薄さは、完全に追熟させた方が良いのですが、他の果物でもありますように熟し切ったものより、少し早めの物の歯応えや香りを好まれる方がおられるのもまた事実。
特に、塩田の直売所の時代から来てくださってたお客様は、この状態のバナナの印象が強いのではないでしょうか。

酸味がありますので、甘いホイップクリームや生クリームとの相性も良いのです。
まだまだサイズ的には小ぶりな物が多いので、今月いっぱいあたりまでは現在のような袋入りの状態での販売になると思いますが、それ以降は以前のようにずらっとバナナを並べて、一本一本見て選んでいただけるようになってくると思います。
あと、時々親指ほどの大きさのミニミニバナナを、ディスプレー用に持ってきていて、小さなお子様にお土産用にプレゼントしておりました。その際、「このバナナは黄色くなっても甘くないよ!」とお伝えしていたのですが、最近のミニミニバナナは、結構甘くなっちゃいます!数に限りがございますし、ご来店くださったお客様皆様にお配り出来るバナナではないのですが、お菓子の横のように飾ってありますので、もし残っておりましたら遠慮なくお声をおかけくださいね!
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今回はちょっと、個人的な趣味といいますか、楽しみだった事について記事にさせていただきます。
私が小学生の頃、田んぼに水が貼られると毎日のように遊びに行って、小さなゲンゴロウやタイコウチ、ミズカマキリ等の水生昆虫を捕まえて飼育するのが大好きでした。
しかし、新しい便利な農薬が次々に開発され、いつしか水田にはオタマジャクシくらいしか居なくなってしまいました。
特に、お米の主な害虫であるウンカはカメムシ目であることから、カメムシ系の昆虫、タガメやタイコウチ、ミズカマキリはほとんど観なくなってしまいました。
しかし、八代地区の鶴の保護区では、無農薬での稲作に取り組まれており、私も何年か前にタガメを捕まえる事が出来ました。

今回、農の聖地プロジェクトの一環として、稲作を無農薬ではじめました。
近くに池もあり、そこでひっそりと生息してくれていたのでしょうか。あの懐かしい昆虫類が水田に戻ってきてくれていました!

小さなゲンゴロウの幼虫です。ヒメゲンゴロウか、ハイイロゲンゴロウあたりでしょうか。

子供の頃はウジャウジャいたのに、全然見かけなくなった「ホウネンエビ」もいます。水が綺麗な証拠です!

マツモムシの幼虫もいました。マツモムシはカメムシ目の昆虫ですので、これが居るということは大きなカメムシ目の昆虫が戻ってきてくれても生きていける、ということです!

居ました!コオイムシです!ちょこまか動きが早いので、撮影がすごく難しいです・・・。

甲羅干しをしている、ハイイロゲンゴロウの成虫も居ました。
もう、ほとんど見かけなくなった昆虫達が、初めての水田にこんなに戻ってきてくれているなんて、ちょっと感動してしまいました。
これから、無農薬で育てて行くのは、本当に大変なことだと思います。
それでも、私たちが食べるお米を、虫も生活できないような環境で育てて本当に安全なのでしょうか。確かに、専門家が「人には無害だ」としていますから、大丈夫なのかも知れませんが、個人的には水田は稲を、お米を育てるだけでなく、こういう小さな生き物達が命を育む場所でもあって欲しいと思います。
もちろん、稲作に悪影響のある昆虫達とは正々堂々と戦っていかなくてはいけません。
キレイ事を言っている、そんなに甘いものじゃ無い、という声があるのも理解しています。
やっぱりダメだった・・・と、失敗してしまうかも知れません。それでも来年も再来年も、無農薬に拘って行きたいと思います。
そこに拘る事に価値がある、と言うことを理解しくださる方と力を合わせていけたら良いな、と考えております。
バナナも2期目に入りました。この光市でぐんぐん育っているバナナも是非見学に来ていただけたらと思います!
今週も岩田の直売会に大変多くのお客様が足を運んでくださいました。
本当に嬉しく感じております。ありがとうございます。
さて、今日は農園で出来たじゃがいもを販売させていただきました。一袋100円(税込み)です。
このじゃがいもも、森林の里の畑で農薬を使わずに育てました。
じゃがいもは、ニジュウヤホシテントウが葉っぱを食べて大変です💦

手間をかけて育てたじゃがいも。
農薬は、昆虫を殺します。草を根から枯らします。
もちろん、国が安全性を認めたものですので安全なのだとは思います。それでも、私たちは農薬を使わずに頑張って行きたいと思います。
コロナ騒動が少し落ち着いているように感じます。
ただ、これは一人一人の行動制限、自粛の賜物であり薬や治療法が出来た訳でもありません。
第二波、もしくはそれ以降も決して楽観視は出来ない状況に変わりはありません。
今、この状況で日本の国内における食糧不足・食糧危機について語っても、ほとんどの方が「そんなことあるわけない」、「心配のしすぎ」と笑ってはねのけてしまう事でしょう。
確かに、これまでも食料自給率が低いことに対する警笛は鳴らされてきましたが、深刻な状況になったのは1993年の米不足、くらいでしょうか。
森林の里が事業として本格的に農業を始めるのは、何も食糧危機が来そうだから、という訳ではありません。ただ、万が一そういう事態になっても、安心・安全な食糧を供給していけるように、少しでも多くの農家の方と共に取り組んでいきたい、という想いがあるのです。

バナナ栽培を始めてから、多くの農家の方と知り合うことが出来ました。
特に、無農薬栽培・有機栽培に取り組んでおられる農家の方が興味を持ってくださり、様々な情報交換をし、交流を深めて行く事が出来ました。
今回も、稲作をしてみたい、と相談を持ちかけると、親切丁寧に、無農薬でやっていく為の方法を教えてくださいました。
本当にありがたい事です。
この事業を始めて、一番の財産は、こういった素晴らしい人との出会い・繋がりが持てたことだと実感しています。

この稲は、普通腫ですが、今後凍結怪盗覚醒法により害虫に強く、成長の早い収穫効率の良い物を導入していきます。
私たちの一歩は、本当に小さな一歩ですが、一人でも多くの賛同してくださる農家の方と繋がって、今の子供達が食べる物の心配をしないで未来に向かって行けることの出来る環境を整えて行きたいと考えています。
いま、様々な「うわさ」があります。
食糧危機に関しての事です。
小規模な氷河期が来る、とか、温暖化で害虫が大量発生する、とか理由はいくつかありますが、どれも日本国内での紹介のされ方は、どこか他人事、というか「どうせそんな事態にはならない」という事が前提で伝わっているように感じます。
しかし、去年の今頃「来年は未知のウイルスが蔓延し、世界的な危機に陥る」と誰かが記事にしても、同じように誰も現実に起きる事、として捉えなかったのではないでしょうか。
今回のコロナウイルスの事で、痛烈に感じた事があります。
それは、食料自給率が低い事による我が国「日本」の弱さ、です。
原因が疫病でなくても、世界の流通が滞ったり、何らかの理由で現在日本に食糧を輸出してくれている国が自国への供給で手一杯になった時、日本の食料はあっという間に底をついてしまうでしょう。
この、コロナウイルスの流行は、そういったこの国の「弱さ」について、真剣に考える良い機会になりました。
我々だけが躍起になっても何の足しにもなりませんが、それでも動き出さないと何も変わりません。

私たちには「凍結怪盗覚醒法」により、より生産性の高い作物を作り出す技術があります。
それを軸に、この国の農業を少しずつでも力強い物にしていきたいと考えます。

まだまだ手探りの状態ですが、それでも一歩一歩前に進んで行こうと思います。
農業を、食べるものを産み出す仕事をもっともっと楽しくてやりがいのある仕組みに出来るよう、現在、農業を営んでおられる方でなくても、アイデアだけでもあるという方、一緒にやってみたい、という方、是非、力をお貸しください。
宜しくお願い致します!