クリスマスが過ぎると、あっという間に年末。もうすぐお正月がやってきます。
今年も色々な事があり、その度に悩み、考えさせられ、しかし、大変だっただけに大きな実りを感じることの出来る一年になりました。

春先にバナナの連作障害が発生し、大きく育たなくなってしまいました。「どうにかしなくては!」と色々と調べ、元々のバナナ産地である国のやり方を取り入れたり、土壌改善に有効と言われる方法など試行錯誤を繰り返し、なんとか回復させる事ができました。
その間に培った知識や技術は、今後、バナナだけではなく様々な作物でも役に立ってくれるかと思います。

また、農薬を使わずに育てるお米、野菜もお客様に喜んでいただき、リピーターさんが増えてきたことも大きな自信になりました。

森林の里でこれまで毎年育てていたブルーベリーが全国的に好評をいただき、多くのお客様が購入してくださったのも嬉しいニュースでした。

来年は、早々に岩田直売所を本格的に再始動する予定です。
直売所や里の厨で、森林の里の作物を購入してくださったお客様、農作の事で色々と教えてくださった方々、関わってくださった全ての人に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!また来年もよろしくお願い致します!!
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温暖な気候の山口県光市ですが、今朝は結構積もってましたね。
気温が低いからか、お昼になっても日陰はまだ積もってます。
通常、冬の間は田んぼに手を入れることは少ないのですが、農薬を使わない事が大前提としてある場合は、この冬の時期でもやる事がたくさんあります。

まずは藁などを燃やし、野焼きをします。

害虫の卵や幼虫を駆除する目的で行うのですが、灰が出ることで地質が酸性になりすぎないようにもしてくれます。
最近はあまり耳にしませんが「酸性雨」はあまりお米にとって良く無いのです。
そして、ぬかるみやすい部分に溝を掘って乾燥を促します。

この作業は、次の稲作で稲の病気を防ぐためにすごく大切になってきます。
地質の改善にも繋がりますし、そもそもが水田というのは水捌けが良く無い場所になりますので、乾燥させることで稲にとって有害な菌などを除去する役にも立ってくれます。

あとは、年が明けてすぐくらいに耕運機を使って土を掘り起こします。
これは、地中にいる害虫を駆除する目的と、土地を良い具合に乾燥させる目的とがあります。
農薬を使う従来型の栽培方法だと、稲刈りをした直ぐ後くらいに一度する程度で済ませられる事が多いようですね。
稲刈りが終わった時点で、次の稲作ははじまっています。
今年の森林の里のお米は、味の評判もなかなかよく、ただ、農薬を使わずに育てたお米、から、農薬を使わずに育てた美味しいお米、に一歩近づけたように感じます。
来年は、もっとおいしいお米になるよう、田んぼのお手入れをして行こうと思います!
今年も残すところあと僅か、ここにきて一気に寒くなりましたね。
以前、インスタやフェイスブックで「コーヒーの木」を紹介させていただいたのですが、この「コーヒー」についてもう少し詳しく知っていただきたく、ブログでも記事にさせていただこうと思います。

国産バナナ栽培を始めて3年目、バナナが思うように大きく育たなくなってきてしまいました。
周りにバナナを栽培している農家さんもあるがずがなく、手探り状態で原因を探し、なんとか解決出来ないか試行錯誤していたのですが、ちょうどベトナムでバナナ農家をしていた、という方が色々とお手伝いに来てくれたのです。
これが本当に幸運でした。
やはり、当たり前と言えば当たり前なのですが、バナナはベトナムやフィリピンでも連作障害が起きる作物だったようです。
そして、それを改善してくれるのがコーヒーの木、だと言うことなのです。

詳しく分析をした訳ではないのですが、バナナを栽培した後の土はコーヒーにとって良い土質になり、コーヒーを栽培した後の土はバナナにとって良い土質になるようです。
実際、バナナを抜いた跡に植えたコーヒーの樹はスクスク育ち、この夏は花が咲き、少しですが実も付きました。
もちろん、コーヒーの樹を植える以外の様々な対策も、主にベトナム流を取り入れ対処して、バナナもだいぶ大きく美味しい物が育つようになってきました。

温度や土の管理はバナナと並行しても問題ないようですので、今後、もう少しコーヒーの樹の比率を増やして「ひかりコーヒー」として商品化も検討中です。

最近は、自らがコーヒー豆を輸入し、自家焙煎しておられるコーヒー屋さんも増えてきました。
しかし、生のコーヒー豆の輸入は、申請から検疫など大変なハードルが多いのです。現地での輸出用コーヒーへの農薬の使用もちょっと気になります。
国内での栽培がもっと増えて軌道に乗れば、バナナと同じく安心・安全で美味しいコーヒーをお届けすることも可能になると思います。
バナナの連作障害対策として始めたコーヒー栽培ですが、ここまでしっかり育ってくれると、もう少し頑張って「美味しい」ものを育てたくなってきました。
まだまだ研究しないといけないことも山積みだとは思いますが、「ひかりコーヒー」の実現を目指して頑張って行こうと思います!