今週末、また台風が接近しており、お天気も崩れてきてます。
ハウスの方の準備作業への影響を最小限に止めることが出来るよう、スタッフ総出で頑張っています!さて、今回は「凍結解凍覚醒法」についての続きをお話させていただきたいと思います。前回、「氷河期を再現する」ことについて書かせていただきました。
10年という長い試行錯誤の末、ようやく辿り着いた「氷河期の再現」。それは、いったいどのくらいの時間をかけて、何度まで温度を下げたら良いか。いわゆる「熱傾斜」というものなのですが、植物にとって耐えることの出来る、この「熱傾斜」を見つけ出すことで大きく前進しました。
バナナを始め、植物が枯れることなく寒さにも耐えるように細胞を変化させていくことの出来る熱傾斜。その答えは、一日あたり0.5度づつ温度をさげる、というものでした。
この、「一日あたり0.5度づつ温度を下げる」ことが可能な冷蔵庫というのは、もちろん当時この世の中にはなく、普通の冷蔵庫メーカーに相談しても相手にしてもらえませんでした。
そこで、海外で自動制御技術の研究をしていたことのある田中節三氏の兄に相談し、AI(人工知能)が画像処理に使うアルゴリズムを応用した冷蔵庫のコントロールユニットを完成させたのです。
それは、このコントロールユニットの制御プログラムだけでも特許が取れるほどの物でした。

この冷蔵庫の完成により、「凍結解凍覚醒法」は、一気に実現に近づいたのです。
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