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「研究者」だからこそ辿り着いた答え

バナナの苗の植え付けも順調に進み、農園の方は少し落ち着きを取り戻しています。今回は、また「凍結解凍覚醒法」の続きをお話させていただこうと思います。
前回、「1日に0.5度づつ温度を下げることの出来る冷蔵庫」の事をご紹介させていただきました。
凍結解凍覚醒法では、この冷蔵庫を使い約半年をかけて摂氏マイナス60度まで温度を下げます。
この時、植物の細胞まで壊れてしまわないように、天然の不凍液とも言われる「トレハロース」に浸して細胞を保護します。
が、実は摂氏マイナス60度の環境では植物細胞のDNA以外は全て破壊されてしまいます。
この状態は、人間に例えるとDNAの記録された「骨」だけが残り、肉体、もっと言うと生命が失われた状態です。
つまり、「死体」とも言えるこの残ったDNA。そこに特殊な操作を施し、細胞を再構築させ蘇らせるのです。
この蘇生段階で生まれてくるRNAに、例えば、バナナなら、寒い環境でもしっかり育って美味しい果実を実らせること可能な遺伝情報をDNAから引っ張り出させます。
この技術は、おそらく「科学者」は「科学の常識」に捉われてしまい、辿り着くことは出来なかったと思います。なにしろ、一旦「死んだ」ものを蘇らせるわけですから。しかし、田中節三氏は科学者ではなく「研究者」です。
気の遠くなるような試行錯誤を重ねていき、DNAからRNA、細胞を蘇らせ、南国でしか育たない植物をこの日本の気候でも育つを可能にし、更には、南国で育ったものよりも美味しく実らせる事を実現されたのです。

banana16102301.jpg

この成果と技術は、アグリテック・サミットでも最高賞のSMBCを授与される等、国内外から高く評価され、今後の展開にも大きな注目を集めています。
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[ 2018/10/23 10:57 ] 凍結解凍覚醒法 | TB(-) | コメント(0)

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