fc2ブログ

乳製品不足の解消を目指して

今日は、ちょっと変わったお話です。
約3年ほど前になるでしょうか。スーパーからバターが消えてしまう事態になりました。原因は原材料となる生乳の不足です。
生乳の輸入枠の拡大により、現在は落ち着いているように感じますが、世界的に考えても今後人口が増えて行く中で乳製品の安定供給が難しくなってくることは容易に想像ができます。

日本国内での事情を考えますと、まず牛を飼う酪農家自体の数が減ってきています。というのは、これまで酪農を担ってきた方の高齢化です。高齢化をきっかけに酪農を止める人が増えています。また穀物の国際価格が高騰したり、円安でエサの価格が上がって、経営が圧迫し止む無く廃業される、という農家も多いようです。

生乳の生産量は減り続けていますが、健康志向によりヨーグルトなどの乳製品の需要は増えています。ここをなんとかできないか。

そんな思いから始まった研究ですが、まず植物性タンパク質穀物(大豆、玄米、ココナツ等)から植物乳酸菌を用いてヨーグルトを作ってみました。

banana19011801.jpg

そして、そのヨーグルトからチーズを作ることに成功しました。

banana19011802.jpg

この植物性タンパク質チーズは動物性脂肪は一切含まれていません。よってコレステロール値はゼロです。更に動物性脂肪がゼロの為カロリーは極めて低いのです。また生産コストも牛乳等よりも10分の1で生産が可能と成ります。

生乳からチーズやヨーグルトを作るには、約3.300kgもの植物性タンパク質穀物を必要とします。また乳牛が飼料15kg食べて、ようやく1kgの搾乳が出来る事を考えますと、収穫する全ての穀物を家畜飼料にしても今後、乳製品の不足に拍車がかかっていくことは目に見えています。

乳牛に頼らず、大豆から乳製品に代わる物を作り出すことが出来れば、それを一気に解消することが可能です。

大豆は、国内でも栽培されていますが、この大豆を凍結解凍覚醒法により更に効率よく高い品質を保持しながら収穫できる物にします。
そして、この大豆から作れれた添加物や防腐剤の無い植物性ナチュラルチーズを普及させて行きたいと考えています。

田中節三氏のFBではずでに公開されていますが、次回はこの大豆から作られたチーズによる「チーズケーキ」をご紹介させていただこうと思います。
スポンサーサイト



[ 2019/01/18 09:38 ] 商品開発 | TB(-) | コメント(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する