本日、遂にバナナの収穫作業を行いました。

同じ時期に植えられたバナナ達ですが、成長の早さは株によって異なります。見渡す限り、ほぼどの木にもバナナが実ってますが、それでも遅い木にはまだ花もついていないものもあります。

今日は、最も早く花が咲いた物と2番目の、2本の木から収穫を行いました。
最初の木は、4月21日に実が姿を現したと記録されていますので、3ヶ月ほど木に付いた状態で熟成された物になります。

それはもう、見事に育ってくれています。
実がパンパンに太り、その分皮が薄くなり衝撃や傷にも弱いデリケートな状態ですので、房ごと一気に切り出すのではなく、一段ずつ丁寧に切り、取り出して行きます。

切り出し作業がしやすいように最初に切り取った葉っぱの上に重ねて行きます。

実は、この葉っぱには貴重な栄養素が沢山含まれているのです。今後、この葉っぱでお茶か青汁のような物が出来ないか企画中です。

切り出されたバナナは、丁寧に追熟用の箱に詰められて

温度管理された倉庫に運び込まれます。

この状態でもバナナは生きていますので、しっかりと呼吸が出来るようサーキュレータで空気を回して行きます。

約20度が、バナナが最も美味しく熟して行く温度になります。
バナナは、自らが呼吸で吐き出した「ガス」により熟成が進んで行きます。まだバナナの数が少量ですので、食用エタノールを使い、バナナから出るガスと同じようなガスを作り熟成を手助けします。
凍結解答覚醒方により、国内で生産されるバナナはお客様の手元に届き、食べていただく直前まで生きています。ですので、輸入バナナのように防腐剤に頼らなくても腐りません。テレビなどで「皮ごと食べられるバナナ」という事が強調されていますが、あれは一般に広まっている解釈と現実はちょっと異なっておりまして、「皮が美味しい」という訳ではなく、「皮ごと食べていただいても安全ですよ」という意味なのです。
年末に、ヨトウムシが発生した時は、その退治に追われて大変でした。が、なんとか農薬に頼ることなく育てる事が出来ました。
予想よりも大きく成長してくれたバナナ。この農園が始まって最初のバナナ。今日は記念すべき日です。収穫作業はかなり手間がかかり大変な日々が続きそうですが、美味しくて安全な国産バナナのために頑張っていきます!
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